

雑司が谷の路地裏で考える、地域猫との「ちょうどいい」関係
新緑が目に鮮やかな季節になりました。 ここ雑司が谷は、鬼子母神堂や広大な霊園があり、古い小道が入り組んだ緑豊かな街。車もあまり入り込んでこないためか、昔から猫たちがのんびりと暮らしている姿をよく見かけます。 今日は、そんな私たちの身近にいる「地域猫」について、日頃感じていることを綴ってみたいと思います。 庭に訪れる、耳カットの小さなお客さま 我が家は道路から少し奥まった場所にあり、木々に囲まれています。そのせいか、猫たちにとっても安心できる場所になっているようで、時折、耳をさくらの花びらのようにカットされた「地域猫」たちが遊びにやってきます。 彼らがお腹を空かせないよう、喉が渇かないよう、そっとお水やご飯を置いて見守るのが私の日常です。穏やかにこの場所で過ごしている彼らを見ていると、「外で生きる」という選択肢についても考えさせられます。 「保護」することだけが正解なのだろうか 最近の保護活動の中には、どんな状況であっても「野良猫はすべて捕獲して保護すべきだ」という、非常に強い熱意を感じることがあります。 もちろん、痩せ細っていたり怪我をしていた


【糖尿病治療・2ヶ月目】マンジャロの成果と心の波
みなさん、こんにちは。 先日、月に一度の診察に行ってきました。 糖尿病の治療として「マンジャロ2.5mg」を処方されてから、早いもので1ヶ月が経ちました。 今回は、この1ヶ月の成果や体の変化、そして少し大変だった「メンタルの波」について、振り返りも兼ねてまとめておこうと思います。 気になる血液検査の結果は…? 病院に着いてまずは採血。 ヘモグロビンA1c(HbA1c)の値と血糖値を調べてもらいました。結果はというと…… HbA1c:5.7 血糖値:80 なんと、数値が順調に下がっていました! 血糖値「80」というのは、ちょうど昼食前でお腹がペコペコだったタイミングということもあり、低めの数値が出たようです。 先生からも順調と言っていただけて一安心。この良い状態をしっかり維持していくために、次回からはマンジャロ5mgにステップアップして様子を見ることになりました。 1ヶ月経ってみて。体調と食事の変化 この1ヶ月で、体にはいくつか大きな変化がありました。 体重が4kg減った!:おかげさまで体がずいぶんと軽くなりました。 味の好みの変化:不思議なもの


限られた時間の中で、私たちができること
いつもアトリエちぃぷぅを応援してくださり、ありがとうございます。 今日は、私たちの制作のインスピレーションの源であり、大切な家族でもある「犬と猫」との暮らし、そしてこれからについて少しお話しさせてください。 巡る季節と、重なる年齢 人間も動物も、命あるものには等しく「老い」と、その先にある「死」が訪れます。 猫や犬の寿命は、人間よりもずっと短く、長くても15〜20年ほど。分かってはいても、その時間の短さを改めて噛み締める日々です。 アトリエの看板猫でもある最年長の「ちぃぷぅ」君は、今年で15歳になります。現在は糖尿病などの持病があり、低血糖による命の危機と隣り合わせの状況です。常に目を離せない緊張感もありますが、彼が穏やかに過ごせるよう見守っています。 そして秋田犬の「金時」は9歳。病気こそありませんが、若い頃に比べると寝ている時間が長くなり、散歩の足取りもゆっくりと、シニア犬らしい落ち着きが出てきました。 かつて、ラブラドールの「ビーチ」君を1年ほどつきっきりで介護し、寝たきりの彼を看取った経験があります。その経験があるからこそ、今、彼らのそば


【オーダー事例】世界にひとつだけ。美しい模様のターコイズと「飛ぶ猫」の特別なリング
こんにちは、アトリエちぃぷぅです。 今回は、いつも雑司ヶ谷ショップに遊びに来てくださるお客様から、とっても特別なフルオーダーをいただきましたのでご紹介します! 運命のルースとの出会いと、デザイン選び お客様がお持ち込みくださったのは、息をのむほど綺麗な模様(マトリックス)が入った、素晴らしいターコイズのルース(裸石)でした。 最初はどんなデザインにするか未定でしたが、ショップにあるリングを実際に見ていただきながらお話しするうちに、「オープンリング」のスタイルに方向性が決定! 後日、私の方から4パターンのデザイン画をご提案させていただき、その中からアトリエちぃぷぅでも人気の「飛ぶ猫」のモチーフで制作していくことになりました。 こだわりを詰め込んだ制作プロセス デザインが決まったら、いよいよ形にしていきます。 まずは「ワックス」と呼ばれる、シルバーに鋳造する前の青いロウのような素材で原型を制作。この段階でお客様に実際のボリューム感や形をしっかりとご確認いただきました。 GOサインをいただいてから、いよいよシルバーへ鋳造し、心を込めてピカピカに磨き上げ


SNSに溢れる「真っ白な嘘」と、物語を演じる人々
SNSを見ていると、ふとした瞬間に「なんだか胡散臭いな」と感じる動画や投稿に出会うことが増えた気がします。一度そう感じてしまうと、画面の向こう側の言葉がすべてフィルター越しのように見えて、素直に受け取れなくなってしまう。 今日は、そんなSNS空間に漂う「違和感」の正体について、少し掘り下げて書いてみたいと思います。 「真っ白」すぎて見えない影 まず感じるのは、「私は白です!」と全身で潔白さをアピールしているような人への違和感です。 もちろん、本当に裏表のない誠実な方もいらっしゃるでしょう。でも、人間というのは本来、もっと多面的で、割り切れないグレーな部分を抱えて生きているものです。それなのに、一点の曇りもない「まっさらな白」を全面に出されると、かえってその裏にあるはずの「影」を隠そうとしているのではないか、と勘繰ってしまいます。 光が強ければ強いほど、影も濃くなるのが自然の摂理。影が全く見えない表現というのは、どこか不自然で、作り物めいた「嘘くささ」を放ってしまうのかもしれません。 演出された「スポコン」という罠 もうひとつ、最近のSNSでよく見


49歳の誕生日から治療のスタートライン。
みなさん、こんにちは。アトリエちぃぷぅのMIZUKIです。(嫁の方ね) 実は、49歳の誕生日の翌日から、新しい習慣が始まりました。 少し真面目な話になりますが、私の「糖尿病治療」の記録です。 昨年あたりからヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値が高めに出ていて、これまで食事や運動に気を配り、一度は改善して様子見となっていたのですが……今回は6.6%と、どうしても数値が下がらず。 かかりつけの先生からの提案で「糖尿病治療」の一歩を踏み出すことにしました。 不思議な巡り合わせというか、我が家の猫「ちぃぷぅ」もずっと糖尿病と闘病中で、毎日朝晩インスリン注射を頑張っています。 まさか、ちぃぷぅと仲良く「同じ病気」になるなんて!(笑) 毎日頑張っているちぃぷぅの背中を見ているので、私も心強く治療に取り組めそうです。 さて、治療として始まったのは「マンジャロ」というお薬。 これから始める方や、気になっている方の参考になればと思い、最初の数日間のリアルな体感をお伝えしますね。(マンジャロは週1で自分でお腹に注射します) 【マンジャロを打ってみての経過】 1日目


デザインフェスタvol.63、ありがとうございました! — アトリエちぃぷぅの出展レポート
先日開催された「デザインフェスタvol.63」にて、アトリエちぃぷぅのブースへお越しくださった皆様、そして作品を手に取ってくださった皆様、本当にありがとうございました! 5月開催のデザフェスへの出展は今回が初めてでしたが、とても楽しく、充実した2日間となりました。今回は、ブースでの工夫や当日の様子を少しだけ振り返りたいと思います。 今回のブース作りについて 今回はSブースという限られたスペースでの出展でしたが、限られた中で「どうすれば見やすく、手に取っていただけるか」を考え、工夫を凝らしました。 「猫モチーフ」の視認性: テーブルにポールを立て、遠くからでも「猫モチーフの作品がある!」と一目でわかるように布を掲げました。 ディスプレイの高さ: 実は、もう少し高さのあるディスプレイにしようかと迷ったのですが、今回は「お客様とたくさんお話ししたい!」という思いから、あえて低めのディスプレイにしてみました。 このディスプレイ、いかがでしたでしょうか?もし「もっとこうした方が見やすい」「ここはもっとこうしてほしい」といったご意見がありましたら、ぜひコメン


「アトリエちぃぷぅ」のはじまりの物語
私たちのブランド名「アトリエちぃぷぅ」。 少し不思議で、どこか響きが可愛らしいこの名前には、実は一匹の猫との大切な出会いが込められています。 物語のはじまりは、2011年。 ある日、家の庭に迷い込んできた一匹の小さな子猫を保護したことがきっかけでした。 その子は本当に体が小さく、そして少し不思議な見た目をしていました。 しっぽの途中にケガを負っていたせいか、先っぽの方にしか毛が生えていなかったのです。 その姿が、まるでトリミングされたプードルのようだったことから、私たちはその子を「小さなプードル」、略して「ちぃぷぅ」と名付け、家族として迎えることにしました。 ちぃぷぅが運んできてくれたのは、賑やかで幸せな毎日だけではありませんでした。 ちぃぷぅとの生活 ちぃぷぅとの生活が始まると、私たちはその愛くるしい仕草や、猫という生き物が持つ独特のしなやかさ、そして何気ない瞬間に見せる愛らしさに、すっかり魅了されてしまいました。 もともとジュエリー制作に携わっていた私たちですが、日々猫と触れ合い、その温もりに癒やされるなかで、「この愛しさを、ず


うずまきシッポ
新作の制作中やデザインを練っているとき、ふと「なぜこの形に惹かれるのか」を深掘りすることがあります。 今回は、最近形にした『うずまきシッポ』という作品ができるまでについてです。 「輪廻転生」という言葉から始まったデザイン もともと、私は「輪廻転生」という言葉に強く惹かれてきました。 猫ちゃんのくるんと丸まった「うずまきしっぽ」 その愛らしいフォルムを、魂が巡る「輪廻」に見立ててデザインしました。 苦しみの連鎖を、愛の誓いに変えて 仏教において「輪廻」という言葉は、本来「逃れられない苦しみの連鎖」を指す、少し重い意味を持つ言葉です。生と死を繰り返すことは、過酷な巡り合わせの象徴でもあります。 けれど、逆に「もしその巡り合わせがずっと続いていくのなら、何度生まれ変わったとしても、必ずあなたを見つけ出したい」 逃れられない運命を嘆くのではなく、その運命を味方につけて、何度でも愛する存在と再会する。 この一巻きの曲線には、そんな覚悟にも似た、時を超えて続く愛の誓いを込めています。 「何度生まれ変わっても、君のそばに。」 「うずまきシッポ」を身に纏うとき、


一点ものについて
今日は、アトリエちぃぷぅが大切にしている「一点もの」という考え方について、少しゆっくりとお話しさせてください。 世界にたったひとつ、という物語 私たちがジュエリーを仕立てる時、いつも心にあるのは「世界でたったひとつの作品を届けたい」という願いです。 アトリエでは、waxを削ったり、地金を叩いたり、一刻一刻とタガネで模様を刻んだり、シルクのような繊細なテクスチャーを施したりしています。たとえ同じモチーフであっても、その時の手の加減や、合わせる天然石の表情によって、仕上がりは少しずつ異なります。 それは、機械で作る均一な美しさとは違う、「その瞬間にしか生まれない体温」のようなものかもしれません。 「一期一会」の出会いが生む価値 私たちの作品を手に取ってくださるお客様との出会いもまた、かけがえのない「一期一会」だと感じています。 ふと目が合った瞬間に心が動いたり、身につけた時に「あ、これは自分のためのものだ」と感じていただけたり……。そんな運命的な出会いを通じて、作品はお客様の一部になっていきます。 「世界にこれひとつしかない」という事実は、持ち主の方




















