彫金道具紹介 ヤスリ
彫金道具を紹介します。
今回はヤスリです。
ヤスリはシルバーなどの金属を『削る』道具で、とても硬い鋼製です。
ヤスリの表面には細かい刃が無数についていて、荒い刃と細かい刃の2種類があります。
荒い刃を『荒目(アラメ)』、細かい刃を『油目(アブラメ)』と呼びます。
荒目のヤスリは、文字通り荒く削るものです。大まかな形を削る時に使用します。
油目のヤスリは、荒く削った表面を仕上げていくのに使用します。
荒目で削った表面です。
斜め方向に深い無数のスジが見えます。
これを『ヤスリ目』と呼びます。
こちらは油目で削った表面です。荒目のヤスリ目よりも、スジが細かくなっていて滑らかな表面です。
このようにしてリングの幅や厚みを0.1mm単位で製作していきます。
ヤスリを使って製作されたものを、『削り出し』と呼びます。
削り出しは、正確なモノ作りという意味において、最も高品位な製作方法です。
ヤスリはこの他にも、様々な形のヤスリがあります。
これらを使用して、猫アクセサリーや結婚指輪などを製作しています。