ミニチュアオーボエのできるまで

アトリエちぃぷぅは、猫デザインのアクセサリーだけでなく、ミニチュアモチーフのアクセサリーも製作しています。

今回は新作が完成しましたので、お披露目と製作までの道のりを紹介したいと思います。

まずは、完成品から。

ミニチュアオーボエ。

ブローチです。

材質は、グラナディラというアフリカ産の銘木と、シルバー925を使用しています。

木部は漆仕上げとなっています。

では、ここに至るまでの道のりをご紹介いたします。

オーボエの画像を元にサイズを決めて、おおまかな図面を書きます。

旋盤で木を切り出し、木部のサンプルを製作します。

このサンプルを頼りにバランスを合わせながらパーツの原型を製作していきます。

こんな感じで一つ一つ手作業で製作していきます。

接着剤で仮止めしていきながら、全体のバランスを見極めつつ製作します。

100%リアルというわけにはいきません。

強度のことを考えると、どうしてもデフォルメが必要になってきます。

かといってリアルから離れたくない。

途中で何度もくじけそうになりました

全てのパーツが揃いました。

いい感じにまとまっています。

パーツの総数はリードをつけて8個です。

(写真ではリードがついておりません)

原型の完成です。

出来あがった原型からゴム型をとり、キャスト(鋳造)します。

パーツが細いとキャストの難易度が高くなります。

何個か失敗しましたが、キャスト屋さんのおかげで出来あがりました。

キャスト上がりのパーツは、原型と比べるとおよそ1割ぐらい小さくなります。

旋盤で製品用の木部を製作します。

微妙なテーパーがかかっているので、事前に計算してその寸法通りに削ります。

今度はフライスでアクセサリー金具を取り付ける溝を掘ります。

ものが小さいと、ほんの少しのズレが大きく見えてしまいます。

アクセサリー金具を製作します。

タイピン用とブローチ用です。

ここから最も繊細な作業になります。

シルバーパーツを接着剤で仮止めし、ピンをはめ込むための穴をドリルで開けます。

少しでもズレるとバランスが台無しになってしまいます。

シルバーパーツを木部としっかり固定させるのに、とても重要な工程です。

開けた穴にピンを差し込み、全体をチェックします。

専用の溶剤で仮止めしたパーツを全てはがします。

木部に合計24箇所の穴が開きました。

シルバーパーツにピンをロウ付けします。

これでピンの位置と木部の穴の位置が完全に一致します。

パーツと木部を組み合わせるときに、バランスが崩れることはありません。

木部の仕上げです。

本漆でコーティングします。

『摺り漆』と呼ばれる技法で、薄く摺り込みます。

乾燥した後、これを3回繰り返します。

ミニチュアのクラリネットも製作しておりますが、あちらはカシュー樹脂によるコーティングを施しています。

いよいよ木部とシルバーパーツの組み合わせです。

まずは、アクセサリー金具を取り付けます。

エポキシ樹脂でしっかりと接着します。

さらに、その上から小麦粉を混ぜた漆を塗りこみます。

これを麦漆といい、古くから強力な接着剤として使用されていたという歴史があります。

シルバーパーツも組み合わせていきます。

周りを傷つけないように、慎重に作業します。

ここではエポキシ樹脂は使用しません。

強度を保つためにピンの長さは1mm以上深く差し込んでいます。

さらに、麦漆による接着も施します。

全ての漆が乾燥したら、軽く磨いて完成です。

以上です。

是非、お手に取ってご覧いただきたい一品です。

   製作者/アトリエちぃぷぅ 井坂智宏

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